Namura Zosensho-Statistical Report. Report no. 48b (22). Entry 41: Pacific Survey Reports and Supporting Records, 1928-1948. RG243: Records of the United States Strategic Bombing Survey. National Archives and Records Administration, the United States. Data from National Diet Library, Japan.

Project Intersection


ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」
フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

日程:2018年2月3日
場所:クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地、大阪市住之江区);大阪港湾地域各所

プロジェクト概要

大阪港湾地域では近年、文化芸術活動を通じた地域活性化の動きが続いています。工場施設跡地や空き家を制作・創造活動に再利用することで、港湾地域を文化芸術の活動拠点へと変貌させ、アートを中心に据えて地域を活性化させる試みが進められてきました。しかし、文化芸術活動を通じて地域の「魅力」向上を目指すこれらの活動の背後で、かつて港湾労働者たちがその中心にいた地域の記憶は忘却の淵に沈みつつあります。本企画は、大阪港湾地域の歴史と記憶をめぐる議論を出発点として、地域の公的記憶から排除されてきた者たちの歴史経験を、芸術実践の中で回復する方途を模索します。

20世紀前半、鉄鋼・造船業を中心に発展した大阪港湾地域には、帝国日本の植民地統治と連動して多様な人々が流入しました。本企画は、大阪港湾地域に移入したさまざまな人々の越境経験に着目し、国境を越えた人の移動に付随する支配と暴力の様態を、歴史調査によって炙り出します。そして、地域社会の周縁を生きた人々の記録に依拠することで、地域に関する既存の集合的記憶を撹乱・更新・再編するような芸術実践の可能性を探究します。このように、地域の主流派住民が構築してきた公的記憶を追認するのではなく、むしろ地域の外縁から既存の公的記憶の基盤を揺るがす芸術創造の可能性を提示することで、本企画は地域とアートの関係性をめぐる新たな方向性を展望します。

木津川沿いの工場群
出典:大阪府知事室広報課『グラフ大阪』(1967年11月)

近年、多くのアートプロジェクトにおいて創造活動と地域社会の「つながり」が重視され、地域の歴史を参照した「地域アート」や「記憶アート」が数多く生み出されています。しかし、地域の歴史や記憶に取材したこれらの芸術創造のなかで、その地域で生きてきた少数派集団の存在は不可視化される傾向がありました。一部のアートプロジェクトは、地域社会との協調関係を維持しようと努力するなかで、主流派住民と対立関係に陥るような歴史解釈を回避してきたからです。その結果、地域社会において公的記憶がはらむ排他性はしばしば看過され、地域・歴史・アートの緊張関係に着目した原理的な問題提起も十分には行われてきませんでした。アートプロジェクトは「地域に根差すこと」を志向するあまり、地域社会の支配的な歴史認識をときとして無批判に受け入れることで、地域における既存の「正史」を補強する役割を担ってきたのではないでしょうか。

本企画では、地域の歴史・記憶とアートプロジェクトの予定調和を切り崩し、歴史調査を通じて地域社会の安定的な自己認識を動揺させることで、社会の現状を批判的に捉え直す契機となるような芸術創造の新たな方向性を模索します。苛烈な植民地主義の影を落とす過去と、先進的な創造活動支援を行う現在、という特異な二面性を有する大阪港湾地域の歴史は、このような芸術創造の可能性を拡張するための起点となりえるでしょう。

ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」(2018年2月3日) 撮影:小森真樹

パネリスト:藤井光・原田裕規・飯山由貴・上崎千
モデレーター:小森真樹・牧田義也
主催:Project Intersection実行委員会(小森真樹・牧田義也)
   立命館大学政策科学部牧田ゼミ(2017-2018年度)

フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

“記録を手がかりに、過去の痕跡を現在の風景の中に探り、新しい記憶のかたちをつくりだす”

フィールドワーク・現地ワークショップ
進行:藤井光・牧田義也
日時:2018年2月3日 10時00分 – 13時30分
場所:大阪府大阪市大正区・住之江区


沖縄系集落「クブングヮ」大阪市大正区。1960年代。
出典:『朝日新聞』(1968年7月15日)



「貯水場内の筏師」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪:大阪市港湾局、1964年)


「就労を待つ労務者の列」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪:大阪市港湾局、1964年)


Namura Zosensho-Statistical Report. Report no. 48b (22). Entry 41: Pacific Survey Reports and Supporting Records, 1928-1948. RG243: Records of the United States Strategic Bombing Survey. National Archives and Records Administration, the United States. Data from National Diet Library, Japan.

Project Intersection


ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」
フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

日程:2018年2月3日
場所:クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地、大阪市住之江区);大阪港湾地域各所

プロジェクト概要

大阪港湾地域では近年、文化芸術活動を通じた地域活性化の動きが続いています。工場施設跡地や空き家を制作・創造活動に再利用することで、港湾地域を文化芸術の活動拠点へと変貌させ、アートを中心に据えて地域を活性化させる試みが進められてきました。しかし、文化芸術活動を通じて地域の「魅力」向上を目指すこれらの活動の背後で、かつて港湾労働者たちがその中心にいた地域の記憶は忘却の淵に沈みつつあります。本企画は、大阪港湾地域の歴史と記憶をめぐる議論を出発点として、地域の公的記憶から排除されてきた者たちの歴史経験を、芸術実践の中で回復する方途を模索します。

20世紀前半、鉄鋼・造船業を中心に発展した大阪港湾地域には、帝国日本の植民地統治と連動して多様な人々が流入しました。本企画は、大阪港湾地域に移入したさまざまな人々の越境経験に着目し、国境を越えた人の移動に付随する支配と暴力の様態を、歴史調査によって炙り出します。そして、地域社会の周縁を生きた人々の記録に依拠することで、地域に関する既存の集合的記憶を撹乱・更新・再編するような芸術実践の可能性を探究します。このように、地域の主流派住民が構築してきた公的記憶を追認するのではなく、むしろ地域の外縁から既存の公的記憶の基盤を揺るがす芸術創造の可能性を提示することで、本企画は地域とアートの関係性をめぐる新たな方向性を展望します。

木津川沿いの工場群
出典:大阪府知事室広報課『グラフ大阪』(1967年11月)

近年、多くのアートプロジェクトにおいて創造活動と地域社会の「つながり」が重視され、地域の歴史を参照した「地域アート」や「記憶アート」が数多く生み出されています。しかし、地域の歴史や記憶に取材したこれらの芸術創造のなかで、その地域で生きてきた少数派集団の存在は不可視化される傾向がありました。一部のアートプロジェクトは、地域社会との協調関係を維持しようと努力するなかで、主流派住民と対立関係に陥るような歴史解釈を回避してきたからです。その結果、地域社会において公的記憶がはらむ排他性はしばしば看過され、地域・歴史・アートの緊張関係に着目した原理的な問題提起も十分には行われてきませんでした。アートプロジェクトは「地域に根差すこと」を志向するあまり、地域社会の支配的な歴史認識をときとして無批判に受け入れることで、地域における既存の「正史」を補強する役割を担ってきたのではないでしょうか。

本企画では、地域の歴史・記憶とアートプロジェクトの予定調和を切り崩し、歴史調査を通じて地域社会の安定的な自己認識を動揺させることで、社会の現状を批判的に捉え直す契機となるような芸術創造の新たな方向性を模索します。苛烈な植民地主義の影を落とす過去と、先進的な創造活動支援を行う現在、という特異な二面性を有する大阪港湾地域の歴史は、このような芸術創造の可能性を拡張するための起点となりえるでしょう。

ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」(2018年2月3日) 撮影:小森真樹

パネリスト:藤井光・原田裕規・飯山由貴・上崎千
モデレーター:小森真樹・牧田義也
主催:Project Intersection実行委員会(小森真樹・牧田義也)
   立命館大学政策科学部牧田ゼミ(2017-2018年度)

フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

“記録を手がかりに、過去の痕跡を現在の風景の中に探り、新しい記憶のかたちをつくりだす”

フィールドワーク・現地ワークショップ
進行:藤井光・牧田義也
日時:2018年2月3日 10時00分 – 13時30分
場所:大阪府大阪市大正区・住之江区


沖縄系集落「クブングヮ」大阪市大正区。1960年代。
出典:『朝日新聞』(1968年7月15日)



「貯水場内の筏師」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪:大阪市港湾局、1964年)


「就労を待つ労務者の列」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪:大阪市港湾局、1964年)


Namura Zosensho-Statistical Report. Report no. 48b (22). Entry 41: Pacific Survey Reports and Supporting Records, 1928-1948. RG243: Records of the United States Strategic Bombing Survey. National Archives and Records Administration, the United States. Data from National Diet Library, Japan.

Project Intersection


ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」
フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

日程:2018年2月3日
場所:クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地、大阪市住之江区);大阪港湾地域各所

プロジェクト概要

大阪港湾地域では近年、文化芸術活動を通じた地域活性化の動きが続いています。工場施設跡地や空き家を制作・創造活動に再利用することで、港湾地域を文化芸術の活動拠点へと変貌させ、アートを中心に据えて地域を活性化させる試みが進められてきました。しかし、文化芸術活動を通じて地域の「魅力」向上を目指すこれらの活動の背後で、かつて港湾労働者たちがその中心にいた地域の記憶は忘却の淵に沈みつつあります。本企画は、大阪港湾地域の歴史と記憶をめぐる議論を出発点として、地域の公的記憶から排除されてきた者たちの歴史経験を、芸術実践の中で回復する方途を模索します。

20世紀前半、鉄鋼・造船業を中心に発展した大阪港湾地域には、帝国日本の植民地統治と連動して多様な人々が流入しました。本企画は、大阪港湾地域に移入したさまざまな人々の越境経験に着目し、国境を越えた人の移動に付随する支配と暴力の様態を、歴史調査によって炙り出します。そして、地域社会の周縁を生きた人々の記録に依拠することで、地域に関する既存の集合的記憶を撹乱・更新・再編するような芸術実践の可能性を探究します。このように、地域の主流派住民が構築してきた公的記憶を追認するのではなく、むしろ地域の外縁から既存の公的記憶の基盤を揺るがす芸術創造の可能性を提示することで、本企画は地域とアートの関係性をめぐる新たな方向性を展望します。

木津川沿いの工場群
出典:大阪府知事室広報課『グラフ大阪』(1967年11月)

近年、多くのアートプロジェクトにおいて創造活動と地域社会の「つながり」が重視され、地域の歴史を参照した「地域アート」や「記憶アート」が数多く生み出されています。しかし、地域の歴史や記憶に取材したこれらの芸術創造のなかで、その地域で生きてきた少数派集団の存在は不可視化される傾向がありました。一部のアートプロジェクトは、地域社会との協調関係を維持しようと努力するなかで、主流派住民と対立関係に陥るような歴史解釈を回避してきたからです。その結果、地域社会において公的記憶がはらむ排他性はしばしば看過され、地域・歴史・アートの緊張関係に着目した原理的な問題提起も十分には行われてきませんでした。アートプロジェクトは「地域に根差すこと」を志向するあまり、地域社会の支配的な歴史認識をときとして無批判に受け入れることで、地域における既存の「正史」を補強する役割を担ってきたのではないでしょうか。

本企画では、地域の歴史・記憶とアートプロジェクトの予定調和を切り崩し、歴史調査を通じて地域社会の安定的な自己認識を動揺させることで、社会の現状を批判的に捉え直す契機となるような芸術創造の新たな方向性を模索します。苛烈な植民地主義の影を落とす過去と、先進的な創造活動支援を行う現在、という特異な二面性を有する大阪港湾地域の歴史は、このような芸術創造の可能性を拡張するための起点となりえるでしょう。

ワークショップ「Intersection I:地域・歴史・アートの狭間で」(2018年2月3日) 撮影:小森真樹

パネリスト:藤井光・原田裕規・飯山由貴・上崎千
モデレーター:小森真樹・牧田義也
主催:Project Intersection実行委員会(小森真樹・牧田義也)
   立命館大学政策科学部牧田ゼミ(2017-2018年度)

フィールドリサーチプロジェクト「記録・痕跡・記憶」

“記録を手がかりに、過去の痕跡を現在の風景の中に探り、新しい記憶のかたちをつくりだす”

フィールドワーク・現地ワークショップ
進行:藤井光・牧田義也
日時:2018年2月3日 10時00分 – 13時30分
場所:大阪府大阪市大正区・住之江区


沖縄系集落「クブングヮ」大阪市大正区。1960年代。
出典:『朝日新聞』(1968年7月15日)



「貯水場内の筏師」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪市港湾局、1964年)


「就労を待つ労務者の列」
出典:大阪市港湾局『大阪港史』3巻(大阪市港湾局、1964年)